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岸惠子さん死去 93歳 半世紀以上にわたり日本映画を支えた俳優・作家

岸惠子さん死去 93歳 半世紀以上にわたり日本映画を支えた俳優・作家
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訃報

俳優・作家の岸惠子(きし けいこ)さんが、2026年8月7日に老衰のため逝去された。93歳だった。所属事務所が同年8月19日に公表した。葬儀については「故人の意志により近親者のみにて相済ませました」と発表されている。

歩み

神奈川県横浜市出身。1951年、中村登監督の『我が家は楽し』でスクリーンデビュー。1953年の『君の名は』で広く知られる存在となった。

以降、日本映画を代表する作品に数多く出演した。市川崑監督とは長きにわたって協働し、『おとうと』(1960年)、『黒い十人の女』(1961年)、『細雪』(1983年)などに名を連ねた。また、『女の園』(1954年)、『怪談』(1965年)、『悪魔の手毬唄』(1977年)、『女王蜂』(1978年)など、時代やジャンルを横断しながら出演作を重ねた。

2001年の『かあちゃん』では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。翌2002年には山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』にも出演した。

俳優業と並行してエッセイなどの著作も手がけ、作家としても活動を続けた。

受章・受賞歴として、2004年に旭日小綬章、2011年にフランス芸術文化勲章コマンドール、2017年に菊池寛賞を受けている。

残したもの

岸惠子さんの仕事は、戦後日本映画の黎明期から始まり、数十年にわたって続いた。スタイルの異なる監督たちと向き合いながら、それぞれの作品の中で固有の存在感を示した軌跡は、日本映画の変遷とともにある。フランス芸術文化勲章コマンドールの授与は、その活動が国境を越えて評価されていたことを示している。

作品は、それを観た人々の記憶の中に静かに残り続ける。

出典

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